愛知県を拠点に、暖かみのあるハンドメイドの木製雑貨やあみぐるみを手作りして販売しています。木工ワークショップ「ロボットキーホルダーを作ろう」も開催しています。
子供の頃から何かデザインをして創作することが大好きだった私ですが、就職氷河期を経験し、デザインとは無縁の信用金庫へ就職するという道を選択しました。
就職氷河期時の就職活動の時には、大企業の企業説明会でディズニーランドの開門待ちのように学生たちの行列で並んでいたことを思い出します。
厳しい就職活動の中で、信用金庫へ就職しましたが、デザインの夢を忘れることはありませんでした。現在は家事や育児、本業の別の仕事をこなしながら、あみぐるみ製作をし、ハンドメイド販売活動を楽しんでいます。
氷河期の時代、女性は結婚後に仕事を辞めるのが一般的な雰囲気でした。そのため、重要な仕事を任されることは少なく、お茶くみや子育てはほとんど女性の役割とされていました。
さらに、マニュアルも整っておらず、調べる手段も限られていたため時間のショートカットはできず、女性に残されたリソースでは、できることは本当に限られていました。
しかし、女性には子育て経験という大きな強みがあります。この経験から得られる知識は、マニュアルからは得られない本質的なものであり、作品づくりにも生かされています。
令和の時代、こうして無料のプラットフォームを活用し、多くの方の支えを受けながらマルシェに出店できることが、本当に夢のようで、一層の喜びと感謝を感じさせてくれます。
私の作品には、そんな経験から得た「感謝」の気持ちが込められています。作品を通じて、また木工ワークショップを通じて、皆様に笑顔と幸せを届けることが私の喜びです。
私のあみぐるみは、完全オリジナルのデザインです。
一つ一つの作品は、大学ノートに編み図を書きながら製作しています。その大学ノートには、アイデアや試行錯誤が詰まっており、私の宝物です。
糸が形を作る過程はまるで魔法のようで、毎回新しい作品が誕生するたびに感動を覚えます。
木工ワークショップでは、自分で考案した「ロボットキーホルダー作り」を開催。
既製品の材料をつなぎ合わせただけのワークショップとは違い、自然素材を使い、自由な発想でデザインできるような内容で、参加者に好評です。
出店において多くの実績を積み、Instagramでは、参加者の素敵な作品を多数ご紹介しています。
子供たちや家族、グループやカップルさんで参加いただき、皆さんの笑顔が私にとって何よりの励みです。
ハンドメイド販売というと、「趣味の延長」という印象を持たれることも多いかもしれませんが、実際に取り組んでみるとその奥深さに驚かされます。
例えば、WebデザインやECサイト構築、商品撮影、動画制作、ライティング、マーケティングといったお仕事には、それぞれの専門分野のプロが活躍していますよね。
それに対して、誰かの商品やサービスを売るのではない、自分の商品を売るハンドメイド作家は、多くの場合、これらすべてをオールマイティーに自分でこなしていくのです。
それらの作業にはクリエイティブな要素が多く、すべてを一から手がけることに大きな楽しさがあります。
実際に手を動かして、みなさんに作品をお届けできる仕組みを構築する過程こそが、最も実践的な知識を得ることができます。
机上の論理を語っているだけでは、実際にどんな壁にぶつかるのか、どんな試行錯誤を繰り返すのか、リアルな現場の肌感覚を知ることはできません。
理論的には正しくても、実際にやってみた結果としては通用しないことも多いです。
「あれをやればいい、これをやればいい」といいますが、そりゃあ全部やった方が良いに決まっています。でも、限られたリソースの中でこなすには、取捨選択する必要があります。
時には、事務作業や仕入れでさえ「どうしたらもっとシンプルに、無駄なくできるだろう?」「限られたリソースの中で達成するには?」と工夫しながら進めていく過程そのものに喜びを感じています。
こうして一つ一つ心を込めて作業した結果、作品が皆さんの手元に届くことを思うと、とてもやりがいを感じます。
今後も昨年同様、地域とのつながりを大切にしながら、愛知県を拠点にマルシェ出でのハンドメイド販売やワークショップやイベントでのボランティア活動に力を入れていきます。
お客様との会話を大切にし、そのフィードバックを作品づくりに生かしています。より多くの方に私の作品を知っていただけることが楽しみです。