
父と大型の凝ったウサギ小屋を作ったのがはじまり
私がハンドメイドを始めたきっかけは、20年以上前に飼っていたウサギのために作った、移動式で風通しの良い2階建てのウサギ小屋でした。
飼っていたウサギのために、父と一緒に工夫を凝らして作り上げたその小屋から、私のDIYの旅が始まりました。
木工は、自分で自由自在に設計して作れるので、面白い形のものが作れることから、夢中になって大型でユニークな作品をたくさん作りました。
独学で勉強をしたり、習いに行ったりした
そして次第に、趣味が高じて、色々なところに木工を習いに行ったりもしました。
電動工具の使い方など基本的なことから、洒落な雑貨の作り方を教えてもらいました。様々な先生に教えてもらったので、面白い技術を身につけることができました。
やがて編み物にも興味を持ち、独学で勉強を重ねるうちに、あみぐるみ作りにも取り組むようになりました。
編み物教室にも通いました。実は、今も自分がちょっと分からないところを編み物教室に通いながら教えてもらっています。基本的なことが分かるので、勉強になります。
様々な技法を習得する中で、次第に「自分の作品をもっと多くの人に届けたい」と思うようになり、いくつかの作品を製作して販売する決意をしました。
ハンドメイド作家さんが、歴史のあるマルシェを教えてくれた
実は、私は当時ハンドメイドマルシェの存在を知りませんでした。マルシェ自体が、今みたいに多くなかったのです。
自分の作品をどこで売ったらいいんだろう??
まず、そこから探す旅が始まりました。誰もがそうであるように、1番に思いついたのがフリーマーケットです。
早速申し込みをして、出店しました。
でも、コロナ禍ということもあり、あまり人が来ないような場所だったこともあり、出店者は少なく、尚且つお客さんの数よりお店の数の方が多いくらいでした。
とても、ショックを受けていました。
「どうしよう・・・一生懸命作ったのに・・・」
そんなとき、1人のお客さんが話しかけてきました。
「ここで売っていたらだめだよ・・・ここは100円、200円、安いものを買いに来るところだよ」
そう言って、知り合いのハンドメイド作家さんをブースに連れてきてくれたのです。
「ちょっと教えてあげて」
そしてそのハンドメイド作家さんが、自分が出店しているたくさんのマルシェを教えてくれました。
その時は、マルシェという言葉さえ知りませんでした。
「マルシェって何ですか?」
「とにかく行ってみて」
今思うと、その作家さん、こんな何も知らない私に、よく親切に丁寧に教えてくれたなあ・・・と思います。
マルシェの説明から、マルシェの選び方、見学の仕方、私の商品にあっているマルシェ、金額、必ず行った方が良いところ、チラシまでくれました。
紹介してくれたマルシェというものに、早速行ってみました。
今だからわかるのですが、そのマルシェは歴史のあるとても有名なマルシェで、人気作家さん達がたくさん出店するマルシェでした。
「クオリティー高い!すごい作品ばっかり!」
これも今、マルシェの出店の経験を重ねたからこそ分かるのですが、プロ級の人たちが集まるマルシェですね・・・。お客さんもファンの方主流で、華やかでした。
私が選んだ道は、ネットショップよりも出店の方だった
それ以降、ハンドメイド販売というのはネットショップとハンドメイドマルシェに出店という道があることを知りました。
マルシェに出店するには準備がたくさんあるし、初心者はネットショップからが妥当な選択だということも、情報収集しているうちにだんだんとわかってはきました。
ところが何故か私が選んだ道は出店でした。見学したマルシェがあまりに素敵だったので、ワクワクしてしまったのだと思います。
出店の準備を終え、それから連続出店をする
それから、今まで木工や編み物を習った経験を生かし、コツコツと商品を製作しました。
出店の準備のわからないところを調べるために、マルシェを見学したり、多くの作家さんに声をかけて、仕事の邪魔にならないようにちょっとづつ情報収集をしました。
什器は経費削減のために木工で自作することにしました。この時ばかりは、木工をやっていて良かったと思いました。
自由自在に自分の好きな形で什器が作れますし、什器なんてなかなか市販では売っていなく、ネットで仕入れるにはすごく高いのです。
「ハンドメイドマルシェに出店してみたい!」という気持ちが強かったためか、エネルギーがあり、一気に出店できるように準備を整えました。
今、これをもう一度やれつかといったらきついかもしれないです。何でもやる気のあるうち、エネルギーのあるうちに一気にやる方がいいのですね。
それから、出店、出店、出店・・・連続で出店をしていきました。
選択は正しかったのか、振り返る
今になって、その選択は正しかったのか振り返ってみます。結論は、正しかったと思います。
出店の申し込みをしてしまったことにより、商品を作るしかないピンチに常に追い込まれていました。
ある程度商品がないとお店に並べられませんので、必死で作品を作っていました。
また、出店したら必ず課題が見つかり改善します。気が付いたら改善、気が付いたら改善・・・その繰り返しを延々としていました。
継続的に出店するためには、最低でも出店料は巻き返せるだけの利益は確保しないといけないため、改善して売れるようにならなければ、次回出店できないのです。
ということは、お客様にとってニーズのある作品を開発するしかありません。むりやり、成長せざるを得ない環境に飛び込んでいる状態でした。
出店料を巻き返さなくてはいけない・・・これが、ハンドメイド販売の初心者だったら、出店よりもネットショップから始めた方が良いという理由だと思います。
ネットショップであれば、固定費無料で出店できるので、売れた分だけ手数料を払えばいいのです。だから、在庫を抱えることもなくリスクが少なくて済みます。
多くのクリエイターや起業している人と出会った
私はマルシェ出店主流で活動していましたので、そのような環境で、クリエイターさんだけに限らず、他のご商売をされている沢山の人達との出会いがありました。いわゆる起業家さんたちですよね。
その方達から、たくさんのアドバイスやアイデアや情報をいただきました。
そして出会ったクリエイターさんから、別のマルシェに誘ってもらったり、新たにマルシェの口コミをもらったり、とんとん拍子で横の繋がりが出来ていきました。
この、実際に活動している方たちからの情報というのが、後々大きく役立ちました。この方たちが長年培ってきた、細やかな工夫や、お店の回し方、ハンドメイド販売の情報など、現場にあるリアルな情報というのを入手できました。
それに、見逃せないのが、時々接客がとても上手なベテランさんがいるんですよ。
お客さんがあまりいない場所、人通りが多くない場所でも、声をかけて磁石のように人を引き寄せるのです。
その接客を観察して、真似したりしました。
出店することにより、フィードバックを得られた
他には、出店の場でお客様と直接お話しすることで、「もうちょっとこうだったら」「こんなの作ってほしい」「しっかり編めてる」「すごく可愛い」といったネットでは知り得ない隠された感想もたくさん知ることができました。
会話をしなくても、ネットと違い反応が見れるので、反応からお客さんが何を考えているのか、だいだい予測もつきます。
リアルなフィードバックをいただけることが、私の作品作りにとって大きな財産になりました。
どこに出店しても、同じ反応が見られた場合、それが答えだと気が付くことができます。それで、良ければ継続、悪ければ改善します。
そうして、お客様の声を聞くことで、お客様が求める可愛さや品質の向上に常に取り組んでいけることが、ネットショップよりもリアルに販売して良かったと思う点です。
ECサイトやSNS集客で、アクセス解析やインサイトを見たり、競合調査などして、データー分析は確かにできるんですけどね。
分析って読み間違えることがあるんですよ。あと、結果が出るまでのスピードが遅いこともあります。
でも、直接目に前にいるお客さんの反応は本音ですよね?だからそれを見て、作品作りに生かせるのは、自分のためにもお客さんのためにもなるので、そこは出店して良かったなと思う点です。
売れたり売れなかったりを繰り返す
ただしマルシェに出店していて、傷つくこともあります。それは思ったように売れなかったときです。
私は初出店のとき、実はすごく売り上げました。今思っても、お客さんが少ない日でしたので、相当運がよかったと思います。
初出店の時にそんな状況でしたので、ハンドメイド販売を簡単にやっていけると調子良く考えてしまいました。その出だしの良さが、継続するための背中を押すことになります。
このとき全く売れなかったら、初期投資も少なく、引き返していたかもしれませんね。出だしが、相当運が良いって不思議ですよね。
でも、その後売れたり、思ったように売れなかったりを繰り返します。初めてまもなく、はじめからそう簡単に上手くいがないことを痛感したました。
人気作家のブースをチェックしに行く
マルシェに出店していれば、人気の作家さんを見て勉強することができます。
例えば、商品のクオリティーやセンス、価格帯、商品数、ディスプレイの目線、管理、考え方、接客、ワークショップの内容など。他には、導線や曜日、天気、客層、集客力もチェックします。
作家さんたちが、自分の力で、商品やサービスを生み出すことの凄さも知りました。
ハンドメイドってよく「趣味」と言われますが、女性ってすごいなって思ったんですよ。
家事や育児、時にはパートなどをして、その上ハンドメイド販売までする・・・。限られた時間、限られた予算の中で、それなりにお店というものを形作るのですから。
女性って、ハンドメイド販売だけに全振りできるわけではないですし、圧倒的にリソースが足りていない状況でやりくりするのがすごいと思いました。
その後、マルシェで上手くいかないことがあったときには、ただ傷つくのではなく、「色々試して、情報を集めて集計しているんだ」と頭を切り替えることにしました。
実際にハンドメイド販売は様々な売り場で出店できますので、気軽にテスト販売できます。店舗を持たなくても売ってみることができる環境があるってありがたいですね。
そして、「売れなかったのは、自分の技術が足りなかったから。じゃあ、もっと技術を磨こう」できるだけ前向きに考えるようにしていました。
他のクリエイターさんから学ぶ
マルシェに出店することにより、販売の場を通じて多くのクリエイターさんやお客様と出会い、学びを得ることができました。
特に、他のクリエイターさんからは「自分のスタイルを貫くこと」「継続して高いクオリティを保つこと」の大切さを教わりました。
また、作品が売れなかった時も、その経験から「技術を磨くこと」「お客様のニーズを的確に把握すること」の重要性を学びました。
あみぐるみ製作で目指すもの
あみぐるみは、一つひとつ心を込めて丁寧に手編みで製作しています。
工場で大量生産されるものとは異なり、ハンドメイドならではのオリジナリティーあふれるデザインにもこだわり、特別な作品をお届けできるように、日々努力をしています。
お友達や家族、恋人同士でお揃いにしたり、ちょっとしたプレゼントに選んでいただけるような、温もりのあるかぎ針編みのあみぐるみをお届けしています。
お客様に愛され続けるあみぐるみを作り続けるために、これからも皆さんの声に耳を傾け、成長を続けていきたいと思っています。
ハンドメイドマルシェの出店の風景を紹介した動画
関連記事